2020年のコロナ禍以降、オンラインカジノの利用による摘発が後を絶ちません。
それまでも密かにネット上での賭博行為が行われていたのが実情ではあります。
しかしながら、コロナの影響を受けるまではまだオンラインカジノに対する認知度は低く、知る人ぞ知る存在となっていました。
それが今では芸能人やYouTuberなどの知名度のある人々にとどまらず、一般人までもが次々と逮捕されているのを目にするようになりました。
このように、オンラインカジノが世間に知れ渡ることになった背景には「有名人を起用した広告」が大きく関係していると思われます。
有名人を広告塔にしたオンラインカジノの宣伝活動
よく見かけたオンラインカジノの広告と言えば、やはりベラジョンカジノやミスティーノでしょう。
特にベラジョンカジノは元日本代表の吉田麻也選手を起用したCMを積極的に行っていたこともあり、記憶に残っている人も多いかもしれません。
メジャーリーグで活躍するような人が出演しているわけですから、見ている人からすれば「利用しても大丈夫」と錯覚してしまうのは仕方のないことです。
なおかつ、宣伝していた内容は「ベラジョン無料版」だったために余計に安心感を助長させてしまいました。
本当に「ベラジョン無料版」だけで済むのであれば何の問題もありません。
しかし実際のところ、検索する際にベラジョン無料版と入力する人は少ないです。
多くの人が「ベラジョンカジノ」や「ベラジョン」で検索するでしょう。
その結果、一番初めに出てくるのは「有料版のベラジョンカジノ」です。
ベラジョンカジノでは新規登録することで入金不要ボーナス(無料で遊べるボーナス)を貰えるので、違和感を持つことなく足を踏み入れてしまうわけです。
この巧みな誘導方法から、悪質なステルスマーケティングではないかと疑問の声も上がっています。
ミスティーノも同じく広告の宣伝文句ではFREE版を推していますが、本心では有料版を遊ばせるのが目的でしょう。
こちらはタレントの橋本マナミさんや松井珠理奈さんが広告塔に抜擢された経緯があり、オンラインカジノの認知度拡大のきっかけとなったことは間違いありません。
日本政府のオンラインカジノに対する規制の甘さ
政府の取り締まりが緩かったことも、オンラインカジノの犯罪を増やす原因になったと思われます。
明確に「オンラインカジノは違法」と注意喚起が行われたのは2022年頃。
ほとんどのオンラインカジノが海外で運営されていることもあり、日本の法律で取り締まるのが難しかったようです。
そのため国民の危機感は薄れ、「海外に拠点があるから問題ない」「グレーゾーン」と誤解を生んだ状態がしばらく続きました。
近年でようやくオンラインカジノに対する取り締まりが強化されつつあり、2025年6月には賭博行為だけでなく広告やSNSでの誘導行為も禁止とする法律が可決されています。
これにより無意識的にオンラインカジノへ誘い込んでいた広告は大幅に減少し、利用者も減っていくことでしょう。
オンラインカジノはスマホやパソコンから手軽に遊べる分、ギャンブル依存症に陥りやすい危険なゲームです。
そうなった人々の末路はどれも悲惨なものばかり。
オンラインカジノを軽い気持ちで始める前に、オンカジの最新情報を知ることから始めましょう。
あなたの生活を守るために、軽い気持ちでお金を賭けないでください。