オンラインカジノと日本人の関係は、今もっとも不幸な関係に突入したと考えていいだろう。

黎明期のオンラインカジノは、そもそも「日本人向けのオンラインカジノ」というものの数自体が少なく、一部の感度がいい日本人ギャンブラーだけが遊んでいる「知る人ぞ知るギャンブル」だった。

それから、爆発的に「日本人向けのオンラインカジノ」が開設される時期に突入する。

この時期に突入すると、「日本人に対する日本語サポートが充実しているオンラインカジノ」だとか「日本円で遊べるオンラインカジノ」だとか「パチンコや麻雀が遊べるオンラインカジノ」といった、完全にターゲットを日本人に絞ったオンラインカジノの台頭が目立つようになった。

いわば、この時期がオンラインカジノと日本人の関係が「蜜月」であった時期といえるだろう。

その後、オンラインカジノが「社会問題」として浮上する様々な事件や、警視庁の本腰を入れた規制などがあって、この「蜜月」といえるオンラインカジノと日本人の関係は壊されていくことになる。

今回は、そんな「壊されてしまった関係」であるオンラインカジノと日本人の不幸な関係について、その現状を見ていくことにしよう。

もはやグレーゾーンではなくなったオンラインカジノ

オンラインカジノと日本人が「蜜月」の関係にあったときのキーワードは「グレーゾーン」というものだ。

オンラインカジノというギャンブルは、日本の賭博法に照らし合わせると完全に違法のギャンブルなのだが、違法性は明らかでありながらも、拠点が海外にあるために取り締まることができなかったり、「賭場」がネット上であるためにプレイヤーを発見するのが難しいという事情があった。

そのため、オンラインカジノには「違法だが遊んでいても大丈夫なグレーゾーンのギャンブル」という安全神話がついてまわることになり、海外運営もプレイヤーも、警視庁をあざ笑うかのようにのびのびとその活動領域を広げていくことになった。これが「蜜月」の時期である。

だが、そんな「蜜月」を手ぐすねを引いて放置しておくようなことはなく、数年ほど前から「オンラインカジノ関連の日本人の逮捕」が相次ぐことになった。

オンラインカジノの配信をしていたyoutuberや、オンラインカジノを日本円で遊べるようにするための決済代行業者、日本人をオンラインカジノに勧誘して遊ばせるアフィリエイターなどが、国内の刑法の「賭博法以外の刑法の活用」で検挙されるというケースが少しずつ増えてきている。

また、警視庁と銀行との協力や提携もあるのか、最近では銀行口座を利用した日本人のオンラインカジノへの入出金が制限され、口座が凍結され、利用履歴が把握されるという状況も整いつつある。

オンラインカジノに入金しただけで口座が凍結され、個人情報も参照されるとなると、もはや「グレーゾーン」などとのんきなことを言っていられる段階ではなく、多くの日本人がオンラインカジノから撤退しつつある。

現在のオンラインカジノと日本人は、「もはやグレーゾーンではない」という世界を生きているのが現状だ。

オンラインカジノについての詳しい情報は信頼できるオンカジサイトを参考にするといい。

オンラインカジノと日本人の関係はますます悪化する

今後のオンラインカジノと日本人の関係は、ますます悪化することが予想されている。

もはやグレーゾーンではないオンラインカジノで今でも遊んでいる、遊ぼうとしている日本人というのはよほど危機感がないか、失うものが何もないか、現状把握ができていないかであり、ほとんどの「まとも」な感覚を持っている日本人は、あまりに危険になってしまったオンラインカジノに近寄ること自体を避けている傾向がある。

オンラインカジノを紹介するサイトなども、「これは勧誘ではない。遊ぶことを推奨しているわけではない」という断り書きを必ず入れるようにしているなど、その危険性に対する苦しい処置が目立ってきているのは明らかだ。

オンラインカジノを運営する海外拠点としても、日本人のプレイヤーが激減することによって、「シノギ」の場所としての価値がなくなった日本から撤退するのはおそらく時間の問題だろう。

オンラインカジノと日本人が「無関係」という非情な関係になる未来も、そう遠くはないことかもしれない。